人生の充電期間を楽しむために

休職して暇すぎる私が日々したことや考えたこと

ドコモチューズデーなので映画を見てきた 【累】

「累」(かさね)という漫画が好きで集めています。あらすじを簡単に説明すると、

主人公は醜い顔をもつ少女・淵累(ふち かさね)。少女は醜い顔ゆえにクラスメイトから酷いイジメを受けます。そんな中、累は母である伝説の女優・淵透世(ふち すけよ)の遺した一本の口紅に【口づけをした相手と顔を入れ替える力】があることを知ります。そしてその力を使って舞台に立つ機会を得ます。そこで母譲りの演技力を発揮した累は、芝居の楽しさや美貌から得る喜びを覚えると同時に、母も他人の顔を奪って生きていたのだと直感します。
やがてかつての母の協力者・羽生田釿互(はぶた ぎんご)と出会った累は、彼の協力の元、無名の美人女優・丹沢ニナの顔を奪って女優として活躍していくが………。

という感じのお話です。非常に面白いです。話も面白いのですが絵も大変美しく、登場人物の演技力に負けない描写力が凄くて、密かに読み続けていました。
さて、そんな漫画「累」がなんと映画化しました!主演は累:芳根京子ちゃんとニナ:土屋太鳳ちゃんです。

映画「累-かさね-」公式サイト

今をときめく女優二人ですよ。それだけで最高じゃないですか。ただ、原作を読む身としては映画の宣伝文句の「女のドロドロ」みたいな表現におや?と思ってしまって、なんとなく映画は良いかなーなんて考えてました。ところが、原作者の松浦だるま先生が凄い絶賛してるんですよ、Twitterで。
松浦 だるま on Twitter: "映画「累」本当に面白いので観て欲しい"
松浦 だるま on Twitter: "あと芳根京子さんの累が可愛いことに不安を感じてる方もいると思うんですが、映画開始10分ほどでまったく気にならなくなります。それほどに累を理解して累に成ってくださっていて、「美女が醜女を演じる」という矛盾を演技力でねじ伏せてくるので、それすらも見所です。(画像、檀れいさんも最高)… https://t.co/ZvhwSHpICB"

ということで映画を見に行ってきました。
(どうでもよくはないんですけど火曜日だとイオンシネマはドコモチューズデーで映画が1100円で見られるんですね。知らなかった。休職したからこそ活用できました。やったね。)

さて、映画はというと。良かった!!!!!とりあえず土屋太鳳ちゃんが凄いです。やっぱなんかこの子は頭一つ飛び抜けてますね。芳根京子ちゃんもニナと入れ替わった時の違いとか、ニナの時はどこか儚げで流石だなと感じました。キスで顔が入れ替わるので、中身の人格がころころ入れ替わるんですけど全く違和感がないです。土屋太鳳ちゃんのニナの時のイマイチな演技からの累に入れ替わった時の演技の様相なんかは驚きます。
あとは、サロメのダンスシーンですね。YouTubeで公開した時も凄いなと感心しましたが、映画で見たらもっと凄かった。
「累 -かさね-」【土屋太鳳/劇中ダンス映像「七つのヴェールの踊り」】9月7日(金)公開 - YouTube
私あまり詳しくないんですけど劇中劇の役者さんは舞台メインの人ですかね?本当に劇場で舞台を見ているようで臨場感がありました。原作が結構長いのでラストはどうするのかなーとも思いましたが、なるほどそういう感じかと思いました。

宣伝だと女のドロドロバトルみたいな感じですけど、劣等感とか容姿ゆえに虐げられてきたこととか、容姿があっても才能に恵まれてなかったりとか、心にくるものがあっていろいろ考えさせられます。原作の方は累の容姿が単に傷があるだけではなく本当に醜く描かれているのでよりしんどいです。コンプレックスの描写が。映画は本当に良いので原作読んだ人も読んでない人も是非見てみてほしいです。そして漫画は映画の更にその先もあるのでオススメです。

松浦だるま「累」画集 紅虹

松浦だるま「累」画集 紅虹